【上がりすぎ?】日経平均の急上昇を考察してみた
日経平均が1月9日にバブル後高値の33,990円を付け、その後も連日高値を更新しています。
1月15日には一時36,008円まで上昇しました。
下記のチャートからも分かるように、かなり急激かつ大幅な上昇となっています。
この記事では、日経平均の急上昇の理由や今後の動きを考察していきます。
急上昇の理由
新NISA先回り投資
NISAは長期的な資産形成に大きなメリットをもたらす制度のため、誰もが知るような安定した大企業を投資先とする人が多いと思われます。
そのような銘柄は日経平均に採用されていることがほとんどです。
新NISAで個人マネーが少しずつ入り始めたことに加え、個人投資家や機関投資家がこれからのさらなる上昇を期待し、先回り投資しているのではないかと考えられます。
この上昇に乗り遅れまいとする買いがさらなる買いを呼び、連日の上昇につながっているのではないでしょうか。
海外投資家の買い
円安の影響もあり、他国からから見ると日本株はかなり割安な位置にいます。
また、長らくデフレに苦しんだ日本がこれからデフレを脱却するのではないかという期待が、多くの海外投資家に広がっています。実際様々な取引情報から海外投資家が日本株を買っていることが確認されています。
今後も上がり続ける?
新NISAマネーは下支えになる
NISAには年間投資限度があり、大きな利幅をとるほどメリットが得られる制度です。
そのため何度も売買するのではなく、買った株を長く持つ人がほとんどです。
また、長期投資の人にとって株価が安くなれば買うチャンスになります。
このように安い時には買い、株価上昇時でも売ることが少ない層が相場に加わることで、株価の下支えになります。
バブル時に比べ各企業の実績が伴っている
2023年ごろからの上昇を見ていると日本株バブルだという声も聞こえてきます。
バブル時代の日経平均史上最高値が近くなり意識されているのでしょう。
当時の日本平均はPER約60倍だったのに対し、現在は約20倍になります。PERは15~20が標準のため、まさに日本企業の収益性が正しく評価された株価ということになります。
日本国内での投資人口の増加、海外投資家からの注目度を考慮すると、今後長期的に見ても日経平均は上昇する可能性が高いといえます。
それでも油断は禁物
長期的に見れば上昇する可能性は高いですが、直近の上昇は少しスピードが速いように感じます。
日経平均VIX恐怖指数や、騰落レシオからも楽観・過熱感が読み取れるため、近々調整が入ることも考えられます。
株価に「絶対」はないため、常に様々な想定をしておくことが必要です。
これは日経平均のこれまでの推移です。毎年のように上昇するときもあれば、毎年のように下落するときもあります。
これはリーマンショックが起こった2008年の日足チャートです。
年初に15,000円あった日経平均がリーマンショック後から大幅に下げ、半分の7,500円ほどまで下がっています。
現在の36,000円が18,000円まで落ちるくらいの衝撃です。
まとめ
日本でも「誰もが投資をする時代」が近いかもしれませんね。
そのころには日経平均がいくらくらいになっているのか、想像するだけで楽しみです。
上昇の波に上手に乗りつつも、もし何か起こった時の動きは常に考えておくようにしましょう。投資で一番大切なことは、銘柄でもタイミングでもなく、何が起こっても株式投資を続けられる資金管理だと私は思います。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。