【初級~中級】知っておくべき投資用語
この記事では基本的なものから、知っておくと便利な用語までを一覧にまとめています。
すでにある程度投資をしている方は、自分がどこまで知っているかチャレンジしてみてください。
レベル1
前場(ぜんば)・・・午前中の取引時間、午前9時から午前11時30分まで
後場(ごば)・・・午後の取引時間、午後0時から午後3時まで
寄付(よりつき)・・・その日最初に成立した取引
引け(ひけ)・・・その日最後に成立した取引、前場と後場を分けて前引け(ぜんびけ)大引け(おおびけ)とも
始値(はじめね)・・・その日最初に成立した取引の株価
終値(おわりね)・・・その日最後に成立した取引の株価
レベル2
指値(さしね)・・・売買価格を指定する注文、状況によって指値より安くで買えたり高くで売れることもある
成行(なりゆき)・・・価格を指定せず今すぐ売買したいときにだす注文
歩値(あゆみね)・・・何時に何円で何株約定したのかを時系列で表したもの
足・・・株価の動きがチャートで表されたもので、1分足や日足、月足など様々な時間軸のものがある
板・・・価格ごとに買いと売りの注文がどれだけあるのかを示す表
出来高・・・特定の時間で売買された株数
約定(やくじょう)・・・売買が成立すること
逆指値(ぎゃくさしね)・・・特定の条件になると執行される注文。「500円で買った株が480円まで下がったら即売る(成行売り)/482円に売り注文を出す(指値売り)」というように株価の急落で損失を限定するときなどに使用
PTS・・・「夜間取引」ともいい、株式市場の閉まっている時間にも取引ができる市場
株価指数・・・株価の値動きを表す指標で、日経平均やTOPIX、アメリカだとナスダックやダウがある
日経平均の特徴についてはこちらで詳しく解説▼
レベル3
値幅制限(ねはばせいげん)・・・ある銘柄の1日で変動できる株価の上下限で株価の急激な変動を避けるために前日の終値を基準に設定されている。株価の価格帯で値幅は異なる
値幅一覧はこちら▼
ストップ安・・・値幅制限の下限まで株価が下がること、「S安」と表記される
ストップ高・・・値幅制限の上限まで株価が上がること、「S高」と表記される
特別気配(とくべつけはい)・・・注文が買いもしくは売りに極端に偏った時、一時的に取引が停止されること。買い注文が多ければ特別買気配(特買い)、売り注文が多ければ特別売気配(特売り)という
レベル4
単元未満株・・・1株~99株のこと。通常個別株は1単元(100株)ごとに取引するが、特定の証券会社で単元未満株の取引が可能
投資信託・・・投資家からお金を集め専門家が運用し、収益を投資家に分配する投資商品
投資信託の仕組みはこちらで詳しく解説▼
ETF・・・「上場投資信託」ともいい、投資信託が株のように市場で取引できる
ザラ場・・・取引時間内のことをいう
ナンピン・・・保有している銘柄の株価が下がったとき、さらに買い増しをして平均取得単価を下げること
損切り・・・価格が下がってしまった株を売り、損失を確定させること
塩漬け・・・価格が下がってしまった株を損切りせず、戻ることを期待して長期間持っておくこと。株を野菜のカブに例えて言われるようになった
押し目・・・上昇トレンドの株価が一時的に下がったポイント
順張り・・・株価のトレンドに沿って売買する方法
逆張り・・・反発を狙って株価のトレンドに逆らって売買すること
逆張りについてはこちらで詳しく解説▼
レベル5
信用取引・・・証券会社からお金もしくは株券を借りて株を売買する取引でメリットとデメリットがあるので要注意
空売り(からうり)・・・信用取引で証券会社から株を借りて、売りから始める取引
追証(おいしょう)・・・信用取引で保証金が不足した際に、証券会社が追加で保証金を請求すること
信用残・・・信用取引の買いと売りの残高。信用買いは決済時に売られ株価が下がる要因になり、信用売りは決済時に買い戻され株価が上がる傾向がある
逆日歩(ぎゃくひぶ)・・・信用売り残高が信用買い残高を上回り貸し出せる株が不足したときに発生。売り方が払い、買い方が受け取る
仕手株(してかぶ)・・・特定の個人や集団によって株価が操作されている可能性のある株
仕手株についてはこちらで詳しく解説▼
レベル6
自社株買い・・・企業が自社の株を買う行為で、株主還元や株価の上昇につながり好感されることが多い
上方修正・・・企業が今年度の業績予想を当初より上に修正すること。基本的に好感されるが、事前に多くの人が予想していると出尽くしで株価が下がることも
下方修正・・・企業が今年度の業績予想を当初より下に修正すること。基本的に嫌悪されるが、事前に多くの人が予想していると出尽くしで株価が上がることも
配当利回り・・・1株当たりの配当金額÷株価で算出し、3%を超えていると高配当といえる
高配当投資についてはこちらで詳しく解説▼
増配(ぞうはい)・・・企業が出す配当を増やすこと
減配(げんぱい)・・・企業が出す配当を減らすこと。配当が無いことは「無配」という
PER・・・「株価収益率」ともいい、15~20%を基準として上回ると割高、下回ると割安といえる
PBR・・・「株価純資産倍率」ともいい、1倍を上回ると割高、下回ると割安と言える
現在東証からPBRが1倍を割れている企業に是正要請が出ている
最後に
いかがでしたでしょうか。
長年投資をされている方は馴染みのある用語かと思いますが、初めて見ると読み方が難しいものが多いですね。
私も長らく「約定(やくじょう)」を「やくてい」と読んでおりました...
そして、ちょくちょくブログのリンクを貼って申し訳ございません!
何かお役に立てる記事があれば幸いです。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
【やりがち?】逆張り投資が危険な理由
投資には上昇下降のトレンドに乗る順張りと、反発を狙ってトレンドに逆らった売買をする逆張りがあります。
逆張りは難易度が高いと言われていますが、実は無意識にやってしまっていることも多いのです。
この記事では投資家が逆張りをしてしまう心理と、なぜお勧めできないかを解説しています。
なぜ逆張りをしてしまう?
下の画像は、ある2つの銘柄の週足です。今から買うならAとBどちらの方が買いやすいでしょうか。
「Aは上昇トレンドだけど、ずっと200円台くらいだったのに、今は500円台を超えていて高すぎる気がするからやめておこう・・・」
「Bは下降トレンドだけど、この前まで2300円台だった株が今1800円台だから安い!少し前もここで反発しているし買ってみよう!」
と思うことが意外とありがちなんです。
特に初心者ほど、これまでの株価と比較してしまいがちです。株価はあくまでこれからの業績等を予想して動くものです。
この2つの銘柄はその後、このような動きになりました。
上がり始めていたAの銘柄はそのあとも伸び続け、一時1900円台まで。
一方下がり始めていたBの銘柄はその後も下がり続け今は1600円台です。
逆張り投資はお勧めできない理由
良い銘柄はそもそも下降トレンドになりにくい
今後良い業績が見込まれる企業や人気の銘柄は、地合いなどで一時的に株価が下がってもすぐに買いが入ります。
何日も下げ続けるような下降トレンドにはそもそも入りにくいです。
いわゆる「押し目待ちに押し目なし」です。
一度下降トレンドに入ると長く続く
しばらく高値にいた銘柄が下降トレンドに入ると、利益確定の売りがダラダラと続くことがあります。何か大きな好材料が出たり相場の地合いが好転したりしないと、また上昇トレンドに戻ることは難しいです。
底を確実に当てるのはプロでも難しい
逆張りをする人は「もうすぐリバウンドするだろう」と思って買っているはずです。
(もっと下がると思うならその下げたところから買うはずなので)
つまり逆張りは下降トレンドの底を狙う投資法ですが、底を当てるのはプロの投資家でも難しいことです。
ナンピンで損失を増やしてしまう
リバウンドするだろうと思って底で買ったはずの銘柄がさらに下がった場合、想定が外れたことになるので本来であれば損切りをするべきです。
しかし一度リバウンドすると思ってしまうと、その考えをすぐに切り替えることができず、さらに下で買い増しを行うナンピンをしてしまいます。
もしその下降トレンドが長く続いた場合損失は倍になってしまうどころか、拘束される資金が多く、他の銘柄を買うチャンスを逃しかねません。
理想の買いタイミング
順張りは高値掴みしそうで怖いし、少しでも安く買いたいし...どうしたらいいのでしょうか。
理想は下落が止まって上がり始めてからです。底を狙うのではなく、少し乗り遅れてでもしっかり上昇トレンドに変わったことを確認してから順張りをしましょう。
また、長年右肩上がりを続けている銘柄は常に高値にいるため、順張りで入るのは勇気がいります。しかしそのような銘柄はずっと成長し続けている優良企業といえるので、長期で見れば押し目を待つより、少しでも早く買うことのほうが大事です。
トレンドの流れと転換点を示すテクニカル分析
短期投資はもちろん長期投資でも、できるだけ良いタイミングで買うことはとても大切です。
トレンドが今どちらに向いてるか、転換したかどうかをいち早く知るにはテクニカル分析が便利です。代表的なものだとRSIや一目均衡表などがあります。
テクニカル分析については下記の記事で詳しく解説していますので、よろしければこちらも合わせてご覧ください。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
【実体験】仕手株で大失敗した話
投資の情報収集としてSNSや掲示板を利用する方も多いと思います。有益な情報もありますが、「○○○は絶対に上がる」と具体的な銘柄名を出し、株価が上がることを断言したり、株を買うよう仕向ける投稿を多く見かけます。
上手い人が言っているなら間違いない!と買いたくなりますが、実はこれ、初心者が取り返しのつかない失敗をしかねない「仕手株」というものです。
実は私も投資を始めたころ、仕手株で大失敗をしてしまいました。
この記事で1人でも私のような失敗をする人が減りますように。
仕手株とは
特定の人や集団によって意図的に株価が操作されている銘柄のことをいいます。株価が乱高下し、大損するリスクがあるので、初心者は仕手株と思われる銘柄の取引は避けるべきでしょう。
仕手株大失敗談
仕手株との出会い
投資を始めてほんの数日のある夜、某SNSで具体的な銘柄を挙げて、株価が上がると断言している人を見つけました。
「この人は魔法使い?」「言われた銘柄を買っていけば全員大金持ちになれるのに」「この投稿を見つけた私ラッキー!」
その銘柄はここ数日株価が上昇しており、何かいい情報が出てこれからぐんぐん伸びるに違いないと確信し、明日の朝イチで買うことを決心。
今思えばその企業が何をしているかさえも知らないまま判断をしていました。
ほんの一瞬の出来事
翌日の相場開始直後、どんどん上がる株価に乗り遅れまいと成行注文で購入。
その数分後、上昇が落ち着いたと思ったのも束の間、株価がものすごい勢いで真っ逆さまに下落し始めたのです・・・
あたふたしているうちに、損切りをためらうほどの含み損に。
その日も、もちろんそれからも上がる気配はなく、無念の塩漬け株デビューとなりました。
仕手株の不思議
後日チャートを見返すと、「〇〇という銘柄が上がる」と投稿があった日まで数日かけ少しずつ上昇、投稿の翌日(私が買った日)は急激に株価が上昇したあと、すぐに上昇前の株価まで下がり、しばらく上がることはありませんでした。
不思議なことに、その銘柄は過去にも同じように急上昇してすぐに下落している日が何度かあったのです。
なぜ上がる銘柄を当てられるのか
この投稿の人はなぜ株価の急上昇を予測できたのか疑問に思っていましたが、株に慣れてきた頃にやっと気づきました。
予測していたのではなく、その人が銘柄を出したことで急上昇しました。
株価を上げたのは私のようにその株に飛びついた人たちだったのです。
仕手株の仕組み
なぜその人は、株価を急上昇させる必要があったのでしょうか。
株には必ず売り手と買い手がいます。株で儲けるには、自分が買った値段より高い値段で買ってくれる人が必要です。
仕手は特定の銘柄を安い値段で仲間内で買い集め、少しずつ上昇させ、これから上がりそうなチャートを作ります。
最後に銘柄を買い煽ることで飛びついてきた私のような人に売ります。これが仕手株の仕組みです。
仕手株のその後
仕手は、株価が急上昇したところでどんどん売り抜けます。株価が一旦下がりだすと多くの飛びついた人が売るので株価がものすごいスピードで下落します。初心者の場合、ここでうまく損切りができないことがほとんどです。
一度チャートに仕手が入ると、損切りできなかった人が高値で多く捕まっているので、仮に良いニュースが出て株価が上がったとしても、長く捕まっていた人たちの逃げ売りが起こり、株価は思うように上がりにくくなります。
これはおそらく仕手が入った株のチャートです。
同じ銘柄が何度もターゲットになることもあります。
(明確ではないため銘柄は伏せます)
仕手株になりやすい株の特徴
仕手株になりやすい株には3つの特徴があります。
1. 時価総額が低い
株数が少ないので、株価が急上昇しやすくなります。
2. 出来高が少ない
少ない売買で「これから上がりそうなチャート」を作ることができます。
3. 株の価格帯が安い
仕手がリスクの低い位置で株を買い集めることができます。
また、初心者が買いやすいため飛びつきが起こりやすくなります。
仕手株での大失敗を避けるために
自分で考えて銘柄を買う
銘柄は必ず自分で根拠を持って選ぶようにしましょう。
ちゃんと自分で考えて買ったものは、利益が出ても損失が出ても学びがあります。
また、初心者のうちはSNSで見かけた銘柄を実際に取引せず、チャートを追うだけでも学びになります。
急上昇銘柄は触らない
株価が短期間で急上昇している銘柄は、仕手や話題性問わず、手を出さない方が賢明です。初心者が急上昇に気付く頃には、すでにピークまで上がりきっていることがほとんどです。
早めに損切りをする
もし誤って仕手株を触ってしまった場合、株価が下がり始めれば必ず損切りしましょう。資金が少ない場合、損切りした損失額よりも資金が拘束されることでほかの銘柄を買えないことによる機会損失の方が大きいです。
後日しっかり振り返りができたのなら、その損切は勉強代です。
(半分自分に言い聞かせています...笑)
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【見かけ配当利回りに注意】損をしない高配当株を選ぶポイント
配当を目的に投資をする高配当株投資は、その銘柄を長く持つ傾向が高いため、新NISAとも相性の良い投資方法です。
また、優待は100株以上保有という条件がほとんどですが、配当は1株からもらえるので初心者でも始めやすいでしょう。
高配当株投資では配当利回りの高さが重要視されますが、ここで注意が必要なのがは「見かけ高配当利回り株」です。
この記事では見かけ高配当利回り株の怖さや、損をしないための選び方のポイントを解説しています。
見かけ高配当利回りとは
配当利回りは1株当たりの配当金額÷株価で算出し、3%を超えていると高配当と言えます。
しかし時々、5%を超えるような銘柄を見つけることがあります。
ここで利回りだけを見て飛びつくと危険です。
配当利回りが上がっている=株価が下がっている可能性があるからです。
見かけ高配当利回り株の怖さ
何か企業に悪材料が出たとき、株価が下がり一時的に大きく配当利回りが上がることがあります。
このような企業は株価が下がり続け、配当以上に損をする可能性があります。
また、悪材料が出る=経営が不安定になる=減配となると、配当額が減るため利回りが下がり、「高配当株」ですらなくなることがあります。
また、配当が出ていた企業が業績の悪化といった理由で無配になることもあります。
このような株を持っていた場合、業績が回復して安定するまで配当が出ないことが多く、株価も上がりにくくなります。状況によって損切りも視野に入れましょう。
高配当株を選ぶときのポイント
長く持ち続けられる高配当株はどのように選べばいいでしょうか。
見るべきポイントは3つあります。
・時価総額の大きな会社
企業が配当を出すのは、配当を支払えるだけの収益があることと、それが継続する見込みがあることが大前提です。
時価総額の大きな会社は業績や財務状況が安定していることが多いため、これから投資をする人は、まず誰もが知る大企業から銘柄を選ぶ方が良いでしょう。
・トレンドの浮き沈みが少ない業種
一時的に盛り上がるような業種や、世界情勢などに大きな影響を受けやすい業種は、株価が不安定になりやすく、配当も一時的になる可能性があります。
一方でインフラや通信のように需要が安定している業種は、安心して長期投資ができるでしょう。
・増配を続けている会社
企業が得た収益は内部留保として配当などに回さずに、一般家庭でいう貯金のような形で企業内に留めておくこともできます。収益の増加とともに増配をする企業は、経営陣が株主還元に積極的にだといえます。
また、増配が続くということは収益も向上しているので、長期的に成長できている企業です。
まとめ
人気の高配当株投資ですが、高配当=良い会社ではありません。
今は3つのポイントに合致した良い企業であっても、何十年もずっと好調というわけでもありません。
優待や配当目的の株は、こまめに売買する必要はありませんが、それでも年に何回かはその企業の業績を確認して「今後も持ち続けてよいか」「他にも良い企業はないか」など、ポートフォリオを見直すようにしましょう。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
【相場が丸分かり!】テクニカルを活用して上手に投資
みなさんは普段、何を見て株を売買しますか?
値段?日経平均?はたまた直感?
この記事では株の売買タイミングを知るのに役立つテクニカル分析手法について、実際の画面を使って解説しています。
自分に合ったものを活用し、投資の精度を高めましょう!
2種類のテクニカル分析手法
トレンド系は相場の流れを読んで、流れに乗るときに使います。一方オシレーター系は「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」など相場の変化の大きさを判断します。オシレーター系は逆張り投資(反発を狙った売買)に有効なテクニカル指標とされています。
トレンド系
ボリンジャーバンド
7本のうち移動平均線を中心とし、上向きに+1σ(シグマ)、+2σ、+3σ、下向きに-1σ、-2σ、-3σといいます。
ボリンジャーバンドは統計学を使って作られていて、高い確率でこのラインの間で株価が動くだろうという指標です。
統計学上±1σに収まる確率は約68%、±2σに収まる確率は約95%、±3σに収まる確率は約99%となっていて、例えば+2σ~+3σのあたりに株価があれば、高確率で今後下がると予想できます。
一目均衡表
「転換線」「基準線」「遅行線」先行スパン1と先行スパン2の間の「雲」で表されます。
転換線は過去9日間の高値と安値の平均値で、短期的な売り買いの圧力や変化を知ることができます。
基準線は過去26日間の高値と安値の平均値で、中期的なトレンドを示す基準となるため、重要視される線です。
遅行線は日々の終値を結んだチャートを26日後ろにずらしたものです。(今日の終値は26日前のところに現れるので、線が途中までしかありません。)
雲は先行スパン1と先行スパン2と呼ばれる線の間の白い部分を言い、株価が雲よりも上にあるときは上昇傾向、株価が雲より下にあるときは下落傾向と考えられます。 雲が厚いと支持や抵抗が強く、雲が薄いと弱いとされています。
例えば、抵抗の大きい分厚い雲を上抜けしたら、買い圧が強く今後も上がる可能性が高いと予想できます。
オシレーター系
RSI
RSIは指定した期間の上げ幅(前日比)と下げ幅を使って算出されたもので、買われすぎか売られすぎかを判断できます。一般的に70~80%以上で買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断されます。
線が単純で基準も分かりやすいため、初心者にも使いやすい指標です。
MACD
MACDにはMACDラインとシグナルラインの2本の線があります。
価格の変化に敏感なMACDラインが、シグナルラインを上に抜くことをゴールデンクロスといい、株価が上昇傾向になる買いサインです。
逆にシグナルラインを下に抜くことをデッドクロスといい、株価が下降傾向になる売りサインです。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線で表され、株価の指定した期間の変動幅と終値のから、買われすぎか売られすぎかを判断します。
%Kラインは株価の変動にに対して敏感に動き、%Dラインは遅れて動きます。
一般的に70~80%以上で買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断します。
また%Kが%Dを下から上に抜いた場合は買いサイン、上から下に抜いた場合は売りサインとも見ることもできます。
ただ、頻繁に売買サインが発生するので、他のテクニカル分析と合わせてみることをお勧めします。
まとめ
テクニカル分析は売買の目安になりますが、「絶対」はありません。複数のテクニカル分析を組み合わせ判断すれば、より精度を高めることができます。
「RSIが30%を下回っていて、MACDがゴールデンクロスしたら買い」というように、自分の中でルールを決めておくのも良いかもしれませんね。
他にも短期なら板・歩値・ローソク足、長期なら市場の動向・世界情勢など、投資の時間軸に合わせて必要な情報を組み合わせましょう。
これは余談ですが、某有名投資家さん曰くテクニカルに「絶対」はないけど、多くの人がそれを見て取引している以上、その通りに動く確率が高いそうです。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
【上がりすぎ?】日経平均の急上昇を考察してみた
日経平均が1月9日にバブル後高値の33,990円を付け、その後も連日高値を更新しています。
1月15日には一時36,008円まで上昇しました。
下記のチャートからも分かるように、かなり急激かつ大幅な上昇となっています。
この記事では、日経平均の急上昇の理由や今後の動きを考察していきます。
急上昇の理由
新NISA先回り投資
NISAは長期的な資産形成に大きなメリットをもたらす制度のため、誰もが知るような安定した大企業を投資先とする人が多いと思われます。
そのような銘柄は日経平均に採用されていることがほとんどです。
新NISAで個人マネーが少しずつ入り始めたことに加え、個人投資家や機関投資家がこれからのさらなる上昇を期待し、先回り投資しているのではないかと考えられます。
この上昇に乗り遅れまいとする買いがさらなる買いを呼び、連日の上昇につながっているのではないでしょうか。
海外投資家の買い
円安の影響もあり、他国からから見ると日本株はかなり割安な位置にいます。
また、長らくデフレに苦しんだ日本がこれからデフレを脱却するのではないかという期待が、多くの海外投資家に広がっています。実際様々な取引情報から海外投資家が日本株を買っていることが確認されています。
今後も上がり続ける?
新NISAマネーは下支えになる
NISAには年間投資限度があり、大きな利幅をとるほどメリットが得られる制度です。
そのため何度も売買するのではなく、買った株を長く持つ人がほとんどです。
また、長期投資の人にとって株価が安くなれば買うチャンスになります。
このように安い時には買い、株価上昇時でも売ることが少ない層が相場に加わることで、株価の下支えになります。
バブル時に比べ各企業の実績が伴っている
2023年ごろからの上昇を見ていると日本株バブルだという声も聞こえてきます。
バブル時代の日経平均史上最高値が近くなり意識されているのでしょう。
当時の日本平均はPER約60倍だったのに対し、現在は約20倍になります。PERは15~20が標準のため、まさに日本企業の収益性が正しく評価された株価ということになります。
日本国内での投資人口の増加、海外投資家からの注目度を考慮すると、今後長期的に見ても日経平均は上昇する可能性が高いといえます。
それでも油断は禁物
長期的に見れば上昇する可能性は高いですが、直近の上昇は少しスピードが速いように感じます。
日経平均VIX恐怖指数や、騰落レシオからも楽観・過熱感が読み取れるため、近々調整が入ることも考えられます。
株価に「絶対」はないため、常に様々な想定をしておくことが必要です。
これは日経平均のこれまでの推移です。毎年のように上昇するときもあれば、毎年のように下落するときもあります。
これはリーマンショックが起こった2008年の日足チャートです。
年初に15,000円あった日経平均がリーマンショック後から大幅に下げ、半分の7,500円ほどまで下がっています。
現在の36,000円が18,000円まで落ちるくらいの衝撃です。
まとめ
日本でも「誰もが投資をする時代」が近いかもしれませんね。
そのころには日経平均がいくらくらいになっているのか、想像するだけで楽しみです。
上昇の波に上手に乗りつつも、もし何か起こった時の動きは常に考えておくようにしましょう。投資で一番大切なことは、銘柄でもタイミングでもなく、何が起こっても株式投資を続けられる資金管理だと私は思います。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
【新NISA】スマホでつみたて設定~楽天証券~
この記事では楽天証券で新NISAの「つみたて投資枠」を利用し積立する方向けに、スマホでの設定方法を解説します。
積立の設定はスマホ向けトレードアプリ「ispeed」ではできませんので、ブラウザから楽天証券にログインしてください。
▶▶▶楽天証券 | ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
では、解説していきます。
- ログインができたら右上のマイメニューを開く
- マイメニュー中央の積立設定からNISAを選択
- 左側のような画面になるのでスクロールすると「新しく積立するファンドを探す」ボタンがあるのでクリック
- つみたてをするファンドを決めたら右下の積立設定へ
- 毎月の積立金額を入力(毎日の積立もできるみたいです)
積立額は最小100円から、最大10万円まで可能です。
- ボーナス月は頑張ってたくさん積み立てるぞ~!という方はボーナス設定も可能
- 次に分配金の受け取り方を設定
再投資型・・・分配金を使って追加投資
受取型・・・分配金を証券口座内で現金として受け取る
長期でみると、再投資型の方が複利効果を期待できます。
あともう少しです!
- 目論見書(もくろみしょ)などを確認をする
- 最後に引き落とし方法を設定
次のページで取引暗証番号を入力すれば設定完了です。
最後に
設定お疲れさまでした!
新NIASのつみたて投資枠を最大限利用して、安定した資産運用を目指しましょう。
積立では、投資信託というものを購入しますが、「そもそも投資信託って何?」という方は、別の記事で仕組みを解説していますので是非ご覧ください。
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