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【見かけ配当利回りに注意】損をしない高配当株を選ぶポイント

配当を目的に投資をする高配当株投資は、その銘柄を長く持つ傾向が高いため、新NISAとも相性の良い投資方法です。

また、優待は100株以上保有という条件がほとんどですが、配当は1株からもらえるので初心者でも始めやすいでしょう。

高配当株投資では配当利回りの高さが重要視されますが、ここで注意が必要なのがは「見かけ高配当利回り株」です。
この記事では見かけ高配当利回り株の怖さや、損をしないための選び方のポイントを解説しています。

 

見かけ高配当利回りとは

配当利回り1株当たりの配当金額÷株価で算出し、3%を超えていると高配当と言えます。
しかし時々、5%を超えるような銘柄を見つけることがあります。
ここで利回りだけを見て飛びつくと危険です。
配当利回りが上がっている=株価が下がっている可能性があるからです。

 

見かけ高配当利回り株の怖さ

何か企業に悪材料が出たとき、株価が下がり一時的に大きく配当利回りが上がることがあります。
このような企業は株価が下がり続け、配当以上に損をする可能性があります。
また、悪材料が出る=経営が不安定になる=減配となると、配当額が減るため利回りが下がり、「高配当株」ですらなくなることがあります。

また、配当が出ていた企業が業績の悪化といった理由で無配になることもあります。
このような株を持っていた場合、業績が回復して安定するまで配当が出ないことが多く、株価も上がりにくくなります。状況によって損切りも視野に入れましょう。

 


高配当株を選ぶときのポイント

長く持ち続けられる高配当株はどのように選べばいいでしょうか。

見るべきポイントは3つあります。

 

時価総額の大きな会社

企業が配当を出すのは、配当を支払えるだけの収益があることと、それが継続する見込みがあることが大前提です。

時価総額の大きな会社は業績や財務状況が安定していることが多いため、これから投資をする人は、まず誰もが知る大企業から銘柄を選ぶ方が良いでしょう。

 

・トレンドの浮き沈みが少ない業種

一時的に盛り上がるような業種や、世界情勢などに大きな影響を受けやすい業種は、株価が不安定になりやすく、配当も一時的になる可能性があります。

一方でインフラや通信のように需要が安定している業種は、安心して長期投資ができるでしょう。


・増配を続けている会社
企業が得た収益は内部留保として配当などに回さずに、一般家庭でいう貯金のような形で企業内に留めておくこともできます。収益の増加とともに増配をする企業は、経営陣が株主還元に積極的にだといえます。
また、増配が続くということは収益も向上しているので、長期的に成長できている企業です。

 

まとめ

人気の高配当株投資ですが、高配当=良い会社ではありません。
今は3つのポイントに合致した良い企業であっても、何十年もずっと好調というわけでもありません。
優待や配当目的の株は、こまめに売買する必要はありませんが、それでも年に何回かはその企業の業績を確認して「今後も持ち続けてよいか」「他にも良い企業はないか」など、ポートフォリオを見直すようにしましょう。

 

 

*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。