【投資】日経平均から何が分かる?
テレビで「前日の日経平均株価の終値は・・・」というフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
投資をするにあたって、日経平均株価の動きはとても重要になります。
この記事では、下記について解説します。
日経平均株価ってなに?
日経平均株価は、日本を代表する企業225社の株価を平均して出す値です。
実は単純に平均を出しただけではなく、微調整が入っているのですが、それは特に知っておく必要はありません。
このような値は株価指数と呼ばれ、ほかにも東証株価指数(TOPIX)や、アメリカのNYダウ・S&P500・ナスダック総合指数というものがあります。
日経平均株価は市場が開いている平日の9:00~11:30、12:30~15:00の間、リアルタイムで動いています。
日経平均に採用されている銘柄
ユニクロを子会社に持つファーストリテイリングや日本の時価総額1位のトヨタ自動車といった代表的な企業225社が採用されています。
採用には市場での流動性や、業種のバランスが考慮されます。
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直近の銘柄入れ替え
日経平均は、市場の状況に応じて定期的に構成銘柄の入れ替えが行われています。
直近では2023年10月2日に日本板硝子・三井E&S・松井証券が除外され、新たにメルカリ・レーザーテック・ニトリホールディングスが採用されました。
日経平均に採用されるとより多くの人に注目されるため、株価の動きも大きくなります。
今後入れ替えがある際には、採用された銘柄の株価がどう動くか注目してみましょう。
日経平均から分かること
相場の強さ
日経平均が上昇している日は、構成銘柄以外の銘柄もつられて上がることが多く、相場全体が強くなる傾向があります。
ではどれくらい上がれば強いといえるのでしょうか。私の感覚で恐縮ですが、市場が始まり日経平均の動きを見ながらこのように感じています。
- 前日比+100~:お、今日は強そう
- 前日比+300~:今日は最高の1日になりそうです!!!
- 前日比+500~:何か市場にとって良い情報があったのかも?
- (めったにありませんが)前日比+700~:上がりすぎて逆に怖い
日本や世界の動き
日経平均が急落した日は、世界情勢の悪化や日本での大きな事件など、なんらかの要因がある場合がほとんどです。
株価が大きく下がったからと、すぐに買ったり売ったりするのではなく、下落の要因となった事象が長期的に懸念されることなのか、短期的ですぐ元に戻りそうなことなのか見極める必要があります。
日経平均に大きな動きがあった時は、市場全体に影響のある何かが起こった合図かもしれませんので、ニュースやネットで探してみましょう。
短期的な予測
日経平均は日々上下を繰り返すものです。
何十日も連続で上がったり下がったりする可能性は限りなく低いです。
歴代の連続上昇記録は2017年の16日、下落記録は1954年の15日なので、特に大きな要因が無ければ連続5日続けば長い方だといえます。
このことから日経平均が5日ほど上昇(下落)したら、近々下がる(上がる)だろうという予測を立てることができます。
値がさ株にはご注意を!
時々、日経平均が大きく上昇(下落)しているにも関わらず、体感ではそう感じないことがあります。
これは日経平均が株価水準の高い銘柄(値がさ株)の値動きに大きく影響を受けるためです。
下記の図の各社の面積は、日経平均の構成比率を表しています。
ファーストリテイリングや東京エレクトロンのように構成比率が大きい企業の株価が大幅に上昇(下落)すると、それだけで日経平均を押上げ(押下げ)てしてしまい、他の銘柄と体感の違いが生れます。
今日の日経平均は全体が影響してるのか、一部の値がさ株が大きく影響しているのかに注意して相場の動きを予測してください。
まとめ
日経平均株価に採用されているのは上場企業の一部である225社にすぎません。
しかし多くの人がこの指数を参考に取引しているため、相場全体の大まかな雰囲気をつかむのにとても重要な指数となります。
株価は様々な要因によって決まりますが、日経平均の動きを注意深く見ると、今後の動きを予想する助けになるかもしれませんね。
*記事内でご紹介する個別銘柄及び各情報は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。